完成品より、開発中を見せる。
何を作ったかだけでなく、なぜ作り始めたかを残す。未完成の記録が、次の誰かの相談の入口になる。
完成してから見せようと思うと、たいてい、見せる日は遠くなる。
作っている途中には、迷いがある。
失敗がある。
昨日まで正しいと思っていた方法を、今日になって捨てることもある。
でも、本当に価値があるのは、きれいに整った完成品だけではない。
なぜ始めたのか。
何に困っていたのか。
どこで考え直したのか。
その過程にこそ、次の誰かが自分の問題を重ねられる。
写真の納品を楽にしたいと思って作り始めた仕組みが、選定、相談、見積、次の撮影へと広がっていった。
イベントの受付を簡単にしたいという話が、チケット、投票、写真共有、無事帰宅の確認までつながっていった。
最初から大きな設計図があったわけではない。
目の前の小さな困りごとを見つめ、必要なものを足し、いらない手間を引いてきた結果だ。
開発中を見せることは、未完成を言い訳にすることではない。
考えたことと、現在地に責任を持つことだと思う。
完成していないからこそ、使う人の声を聞ける。
相談を受けて、別の可能性に気づける。
仕組みは納品した日に終わるのではなく、人と一緒に育っていく。
この公開日誌では、できたものだけでなく、できるまでの思考も残していく。
うまくいかなかったことも、途中で変えたことも記録する。
その未完成の記録が、まだ名前のない誰かの困りごとと出会う入口になるかもしれない。
Jonathan + Elio
Fukuoka, Japan